「もうすぐ6年なのに中学受験したい 」と言われたら

当校のある江東区大島・砂町地区でも、中学受験が普通のことになってきました。地元小学校のクラスの三分の一から半数が中学受験をするようです。

お友達と話していると自然、中学受験の話が出てきて、子どもがある日、突然「私も受けたい!」と言い出してもちっとも不思議ではありません。

問題は、それが受験まであと1年もなかったりすることだったりすることです(^ー^;

他の所でも書きましたが、偏差値50以上の私立や都立中高一貫校に合格するには、生まれつき「勉強好き」の子以外、普通は長〜い準備が必要です。あと1年というのは「単願(専願)」(受けた学校以外は行きませんというお約束受験)なら、何とかというレベルです。

しかし「じゃ、無理だからもうやめようか」というのも、せっかく子どもがやる気になっているのに、もったいない話だと思います。

まず、「単願」で行ける学校でも通う価値のある学校はあります。

突然、中学受験を思い立った。こういう場合「こんな偏差値の学校に行っても…」と中学受験時に思える学校でも、高校からそこに入るのは結構、難しいもの。経済的に許すなら私は「単願」受験をお勧めします。

また、結局、地元の学校に通うことになっても、中学受験に向けてやった勉強は無駄になりません。

中学校でやる数学の文章題などは、中学受験での勉強経験があるとないとでは出来が全然、違ってきます。理社の勉強は都立受験に本当に役立ちますし、地理の知識等は大学入試センター試験まで持ち越せるほどです。

ですので、子どもがやる気になっているのなら「じゃ、もっと勉強しなくてはいけないんだよ」と言い含めて、やらせてみるのが得策だと思います。

ただし、ここで声を大にして注意したいこともあります。

それは「無理をさせない」ということです。元々、無理な挑戦。都立中高一貫校やそれなりの私立合格を「本当のゴール」に据えてしまうと、途中の工程表(計画)は非常に厳しくなります。

多くの塾や進学教室では、こういうお客さんはウエルカムです。たくさんの授業を取らせることができますから。彼らにしても、そうしなければ受からないという現実がありますから、営業にも力が入り、保護者を説得してしまいます。

その結果、無理のツケは子どもが負うことになります。

自分から言い出したことなので、真面目な子ほど「もうやだ」とは言わないものです。分かりもしない勉強、膨大な宿題をやり続け、悪い成績を取り続ける。中には、子どもに罵声をあびせるバカな塾もあります。

その結果、ある日、突然、泣き出し、パニックを起こす。初めて親はその現実、自分が子どもに課していたことの意味を知るというパターンをこれまで何度か見てきました。

今まで、塾に通っていなかった。もしくは、補習程度の勉強しかやってこなかったのなら、急に受験体制を取るのは無理なのです。少し、授業数を増やすくらいでとどめておきましょう。

目標設定も「それで行ける所まで」が妥当です。四谷大塚のテキストの場合、同じ内容を学年に応じてレベルアップして、やっていく内容になっています。

たとえ、今、6年生であったとしても、突然、受験を思い立った場合は4年(上)から始めて、受験までに無理なく行ける所まで進める。それで受験すると言う形をお勧めします。それでも受かる学校はあります。

同業者には異論も多いでしょうが、まだまだ先のある子どもたち。自信を失わせるデメリットの方が私は大きいと思います。

本部は売上アップを要求してくるでしょう。出世や賞与が掛かっているのも分かりますが、良心は保ち続けたいものです。


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