都立高受験について ~よくあるご相談に学校長が「正直に」お答えします~

□ 入試の仕組み

・ 受験は通常2回(推薦入試と学力試験)できます。どちらも内申点(学校の成績)が大きな比重を占めますので「定期テスト」「提出物」「授業への参加の仕方」「先生の心証」などが重要になります。多くの学校が「英検や漢検などの資格」や「全国大会への出場実績」なども内申点に加算しています。

・ 「推薦入試」は1月下旬に行われます。1000点満点中、通常、内申点に500点、論文・面接に500点を配点しています。つまり、勝負の半分は受験日前に決しているわけです。「学校の成績は良いが、模試では実力が出せない」「志望動機がはっきりしている」。そんな生徒は推薦入試がお勧めです。

・ 「学力試験」は2月下旬に行われます。一部の超上位校を除いて、試験は都立共通問題で行われます。1000点満点中、学力試験に600~700点を配点している学校がほとんどで、残りの300~400点が内申点になります。内申点は通常、学力試験の無い科目(技術家庭、美術、音楽、保健体育)を2倍にして計算します(換算内申点、例:英数国理社がオール4、その他科目がオール3の場合の内申点=4×5科目+3×4科目×2=44)。

□ 勉強の仕方(もう中学生!の場合)

・ 出来るだけ早く通塾することをお勧めします。通塾しなくてもほとんど「4」を取っている子であれば別ですが、中3になってからとか、部活をやめてからでは到底、間に合いません。

・ 通塾して学ぶ科目は英数2科目(週2回)で、国語は自習でよいと思います。定期テストの前だけ、授業数を増やして理社を勉強します。授業の無い日でも塾に来て勉強する習慣を付けましょう。

□ 勉強の仕方(小学生)

・ 遅くとも小5までには通塾して基礎学力は固めておくことをお勧めします。「うちの子は地元中への進学だから」と言って、小学校時代に塾に通わせないご家庭もありますが、それでは、自然に学習習慣が付いている子以外、それなりの都立普通科への進学は難しくなります。小学校で出来ていた子でも学習習慣のない子は中学で勉強が分からなくなります。

・ 「うちは商業(工業)志望だから塾は中3になってからでいい」と考えている保護者の方も多いのですが、例えば、地元の代表的な商業高校である江東商業や三商に行くにも内申点で「36」(5段階評価でほとんどが「3」で1科目「2」がある程度)が必要です。中学生になるとほとんどの生徒が通塾しているので「3」を取るのも結構、難しいのです。

□ 志望校の選び方

・ AI(人工知能)の発達でホワイトカラーの職が激減します。大手銀行では数千人規模の人員整理が行われる予定です。「普通科」進学(=特別な資格なしで生きること)は、以前とは逆に「かなりの自信と覚悟」が必要です。そうでないのであれば、卒業すれば自動的に資格の得られる工業科や商業科への進学をお勧めします。高卒でもトヨタのような大手企業に入社できれば、普通の大卒よりも生活は安定し生涯賃金もずっといいのです。

・ とはいえ「職業科はちょっと…」「大学へ進学したい」という人も多いでしょう(職業科も最近は大学進学に注力しているので「職業科進学=高卒」ではありませんが…)。今、中学生で、大体が「3」で「4」も一つ二つ取れているくらいの成績なら「中堅(=60%以上の大学進学率)以上の普通科」を目指して頑張るのもよいと思います。

・ちなみに、大学進学率が30%以下の普通科進学は結局、改めて専門学校に通うだけです。それなら、設備もずっと良くて、取れる資格も上。その上、授業料がただの中堅以上の職業科に誇りを持って通うのがいいと思います。

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